東京海上や損保ジャパンの顧客無視の態度

2年前、新聞のインタビューで損保ジャパン社長が「顧客第一」と語っていました。2011年私は小笠原丸の事故で被害を受け、小笠原海運が加入している損保ジャパンに被害届を出しました。大変不親切な対応でした。そうした体験「顧客第一は嘘ですと」を損保ジャパンの社長にお手紙を送りました。担当職員からお電話をいただき、社員教育に気を付けますとのことでした。そうこうしている内に、ビッグモータースの事件で、損保ジャパンのでたらめさが報道され、社長は辞任しました。

昨年、東京海上の社長が、新聞のインタビューで、「東日本大震災の際、保険金をすぐ支払った」と語っていました。2年前、私の知人から相談がありました。「2019年の台風15号、19号の被害で木造2階の住宅の屋根瓦が少しずれ雨漏りの被害に遭ったが、加入している東京海上火災が保険金を支払ってくれないので、建築の専門家の立場で意見書を書いてほしい」との依頼でした。私は、建築や防災分野の学会の多くの学術論文を調べ、また、日本で最高レベルと言われる友人の瓦職人にもヒアリングし、自分としては満足できる意見書を弁護士を通じて裁判所に提出しました。瓦職人に聴くと、「15号と19号の台風による瓦被害があまりにも多いので、保険会社の基本姿勢は一切支払わない」とのことです。万が一のための保険なのに、何のための保険かと憤りを感じます。社長のインタビュー記事で語った内容と異なります。東京海上の鑑定書を読みました。一級建築士による鑑定書ですが、その内容たるや、幼稚で、稚拙で、でたらめと言っても良いような内容でした。依頼人によると、その一級建築士は、現場に到着するなり、挨拶はしない、名刺を渡さない、といった態度で、「老朽化したから瓦が外れ、雨漏りがしたので保険金支払いの対象になりません」と調査の前から発言したとのことでした。保険会社の鑑定人がこのレベルかと驚いた次第です。社長の発言に偽りありです。新聞のインタビュー記事はインタビューというより広告記事と言っても良いと思いました。

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