6月2日新聞記事によりますと、ブリュッセルで開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門で日本勢が大活躍でした。審査員がどなたか分かりませんが、「良いものは良い」という審査の姿勢を感じます。古くは、パリでの小澤征爾が指揮者コンクールで優勝、近年では視覚障碍者の辻井伸行さんがアメリカ、テキサス州で開催されたバンクライバーンコンクールで優勝しました。そこには日本人だから・・・といった人種差別を感じません。また、「良いものは良い」、そうした審査姿勢があるからこそ、コンクールの権威が高まります。
一方、日本でのコンクールでは不正を耳にしました。台東区が主催する奏楽堂コンクール、審査委員長を務めた芸大名誉教授H氏が審査を仕切っていたと聞きました。また、台東区の幹部からも「審査に不自然さを感じた」と言っていました。H氏は2013年週刊新潮で教え子の弟子と不適切な関係があったと報道されました。また、会長を務めていた二期会でパワハラなどの問題があり会長を辞任しました。このレベルの人物が日本の音楽芸術の指導者では、日本の文化芸術は育ちません。欧米流の仕組みを学ぶべきです。