港区の公共事業で工期延長、お咎めなし!

1年半前の12月、田町駅近くに港区スポーツセンターが竣工しました。総工費300億円程度の一自治体としては巨大な規模の施設です。工期が半年伸びました。町田市の公共施設で3か月工期延長があり、担当のゼネコンは1年間指名停止処分を受けました。町田市のホームページに掲載されています。港区スポーツセンターで半年の工期遅れですから、最低でも2年間の指名停止処分が考えられます。ところが完成後1年半経過しても何ら処分がされません。担当した施設課職員I 氏に聞きましたが、しどろもどろ、要領を得ません。契約課にも聞きましたが、明確な説明がありません。議会にも聞きましたが、どなたも関心をお持ちでないようです。私自身の区長時代の経験からすると、外部から大きな働きかけがあったのでは、と疑わざるを得ません。担当職員、議会にしっかり対応いただきたいです。そもそも最大でも30億程度の区の施設を建設する一自治体が、東京都でもめったにない300億円の公共施設の工事の必要性があったのか、という疑問に立ち戻ります。たとえ話ですが、高尾山の登山をしていた山男が突然エベレスト登山に挑戦するようなものです。恐らく施設課の職員は経験のない巨大な施設の発注、監督に右往左往したでしょう。将来の維持管理問題もあります。都庁舎の工事費は1500億円、完成から17年後の大規模修繕で700億円を使いました。ということは港区スポーツセンターは17年後150億円の大規模修繕費用が掛かります。その時150億円の大金は用意できるのか不安です。建築は完成したら終わりでありません。存続の間、維持修繕に工事費の2倍以上かかります。失礼ながら建築の素人はその点を理解していません。

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