港区長秘話34 港区役所施設課の積算書の問題、区長自ら積算書チェック

区長就任後、前区長が発注した港区スポーツセンタープール棟の設計が終了し、工事発注の直前でした。建築家区長として関心を持ち、施設課長に積算書を見せてもらった。いくつか気になる個所があり、思わず赤ペンを入れ始めました。積算の専門家の友人にも私のポケットマネー20万円を払い、専門的な観点から見てもらいました。区長名で施設課長に積算書の見直しの指示を出しました。10ページくらいのメモです。契約課長に2000万円ほど減額し、発注するよう指示しました。設計は日本の2番手の大手の設計事務所。原田敬美のほうが積算書に正確であるというのは現在の私の営業トークでもあります。驚きは、施設課職員、もともと難関の公務員試験を合格しているのですから優秀な人材のはずですが、大手の設計事務所作成の積算書だからということで、安心していたのか、適切なチェックをしていません。あるいは課長、あるいはその上からチェックするなと指示があったのか?ある時契約課長が「区長がこのようなことをしていいのですか?」と言ってきました。驚きました。本来契約課長は「区長にお手を煩わせすいません。しかし、区長のおかげで2000万円減額ができ、貴重な税金を節約できました。ありがとうございました。」が正解です。

同様、元区長の時発注した福祉施設の設計業務がありました。(私の区長時代は財政再建の一環で大型工事の発注は無しで、PFI(民活)で公共施設づくりをしました)私が就任した年度末に設計業務が終了しました。建設業界に詳しい人物から「公的資金で再生したゼネコンX社が是非受注したいと思い、知り合いの設計事務所B社にいくらでもよいから設計を受注させ、予定価格の差は補てんするとの約束でB設計事務所は予定価格の7%で落札しました。

設計作業の間にA社が倒産したら危ないとのことで、経営状態の良いC社に、B社は話を持って行きました。おそらく、設計はC社に相当丸投げしたのでしょう。

そもそも設計事務所B社が入札の指名を受けることは偶然より意図があったのでしょう。数百ある登録した設計事務所からB社が選ばれること自体、偶然と言い難いです。

工事入札に16社が参加。予想通りC社が落札、入札額は予定価格の96.6%でした。私は、16社全員に積算書を提出するように命じました。各社びっくりしたでしょう。積算書を自ら見ました。C社の積算書を基に各項目ごと数%高い数値です。でたらめな積算書です。B社が作成したはずの積算書を自らチェックしました。この時も積算の専門家に100万円以上自腹でお礼をしました。本来港区施設課職員の仕事です。施設課職員はチェック作業をしていません。一例です。ある材料の単価がカタログに掲載してる単価より高い積算額を見つけました。デタラメな積算書です。施設課職員、設計事務所B社社員も真面目な仕事をしていません。プロとしてもプライドも感じません。本来はカタログ記載額の8割とか品物により7割など、定価より低減させます。施設課職員、B社社員から事情聴取をしたい気持ちです。

施設課長に積算書見直しを命じました。恐らくB社でなく建設会社のC社が積算書を作成したのでしょう。積算ションのチェックを施設課長に命じただけなら、2,3週間後に「積算書をチェックしましたが問題ありませんでした」と施設課長から回答があると思いましたので、私が問題個所をすべて赤ペンでチェックしました。積算書は約30億円。私は3億は減額できるとにらみ、最初に施設課長に「5億減額できるはず」と強くいいました。

2週間後、施設課長でなく係長が区長室にきて「区長のご指示の5億円は無理でしたが3億円減額できました」と説明がありました。私のにらんだ通りでした。施設課長が直接説明に来ないで係長に説明をさせたのは異常です。課長は責任放棄したのでしょう。後ろめたさを感じたのでしょう。

もし私が指摘しなければ、過剰な利益3億円はどこに消えたのか?公共事業の裏側を自ら体験した次第です。いわゆるオンブズマンと称する区議がいましたが、こういう大切な問題に関心を持たないので残念でした。残念なこともう一点、私が施設課長に指示した内容がことごとく官製談合の元締めと言われたベテラン区議Y氏に伝わっていたことです。区長の指示を真面目に受け止めず、不正に関与するベテラン区議に報告していたのは規約違反、スパイ行為、許されない行為です。港区施設課職員は大いに反省してください。

私は適切な積算チェック作業をしたのに、行政も区議会も私を応援する方がいない(目立たない)のが残念でした。孤軍奮闘でした。助役も部長も課長も腰が引けていました。当時私が負担した100万円以上の積算書チェック代、本来は施設課職員が真面目に仕事していれば私が負担する必要のないお金です。今から施設課に請求書を送りましょうか?現在港区は幹部の間に建築がわかる専門家がいません。上記のことを考えると恐ろしいことです。誰が積算書をチェックしているのでしょうか?誰が発注者の責任を果たしているのでしょうか?

港区長秘話34 港区役所施設課の積算書の問題、区長自ら積算書チェック」への1件のフィードバック

  1. 濱野成秋

    東京五輪を目前に都や国がやらねばならぬテロ対策がまったく放置の状態。たとえば鉄道保全工事など。緊急度に疎い行政を促す特殊法人の設立を準備中ですが、君も仲間になってくれないかな。座長に小泉純一郎(元総理)を考えています。濱野成秋。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>