若い時、アメリカで2度、さらにスウェーデンで勉強をしました。多くの衝撃を受けました。建築、都市、地方自治、生活の様々な局面で。ついついそうした話題が出ます。私が真面目に仕事をすることに反感を持つベテラン区議Y氏は「おめーの話はいつもアメリカの話ばかりだ」と批判。そもそも区長に対し「おめー」という言葉を使うこと自体非礼ですし、ガバナンスを理解できない愚かな区議ということです。アメリカの大統領、オバマ、ケネディなどほとんど政治経験がなく大統領に就任しましたが、ベテラン連邦議員、最高軍司令官も若い大統領に敬意を表し、その命に従います。それが組織です。それを分っていないのは残念です。
そもそも現在の地方自治制度は戦後マッカーサーが導入したアメリカかぶれの制度そのものです。(実際は似て非なるものですが)自らアメリカ式制度で仕事しているのにそれもわかっていないことが残念です。1969年留学中アメリカで見たテレビのニュースです。すでに「ニュースキャスター方式」でした。当時NHKニュースは高齢の今福アナウンサーがニュース原稿をひたすら丁寧に朗読するだけでした。その後、現在のようにニュースキャスター方式に変わりました。また、多くの番組はアメリカの物まねでした。NHKはじめ日本のテレビ局のアメリカかぶれの事例です。プロ野球も同様です。1970年代、80年代、球審はその場で右腕を挙げストライクと宣言。アメリカでは球審は歌舞伎役者のようにオーバーアクションで体を反転させ「ストライク!」と大声を出しました。今、日本のプロ野球の球審もアメリカ同様のオーバーアクションになりました。アメリカかぶれの事例です。ハンバーガーなどの食料も同様です。1970年銀座三越にマックの店が開業。長蛇の列ができました。現在日本中に様々なハンバーガーチェインが展開されています。コンビニも同様です。メジャーリーグで仕事したいと優秀な日本の野球人がアメリカに渡ります。大学も多くの教授、若手研究者がアメリカの研究を学びたいと留学します。「アメリカかぶれ」は嫉妬ヤッカミの連中の常套句です。ちなみに私は日本文化大好き人間。伝統建築を若い時から継続し現在も勉強しています。華道茶道柔道剣道など伝統文化を学びました。外国人に説明できる程度の知識は必要と思います。「アメリカかぶれ」と批判をする方は、逆に日本文化も勉強していないでしょう。