JAL,国鉄の破綻の原因

1987年(昭和62年)国鉄は破たん、分割民営化されました。2010年JALは破たんしました。双方とも理由はガバナンスの欠如と社員の常軌を逸した傲慢さです。社長は自分が社長の時は波風立てないようにとお客様のことや経営のことを二の次三の次。社員も世間の常識から外れた労働条件での仕事ぶりでした。今JRの駅の切符売り場では高級ホテル並みの接客で丁寧に応対しています。国鉄時代は切符を売ってやるという態度でした。利用客無視の頻繁なスト。国鉄の事業利権に巣食う国鉄単価と言われる調達価格。

1990年代アメリカでメジャーなコンティネンタル航空に乗り、機内誌を読んで驚きました。キャビンアテンダント募集自給14ドル(1400円)。それがキャビンアテンダントの国際相場です。JALのキャビンアテンダントは40歳高卒で年収1000万。しかもタクシー通勤。パイロットに至っては国際線で週一回の勤務で年収3000万から4000万円。しかもハイヤー通勤。殿様商売。年収1000万円のキャビンアテンダント、年収3000万円パイロットの労働貴族が賃上げストで乗客無視のストを頻繁に実施。私のような経営のど素人でもいずれは破たんすると思いました。外国ではパイロットは週3回の勤務で年収1000万。しかもJALには組合が7つもあります。飛行機の入り口でいらっしゃいませの笑顔のキャビンアテンダント。実は、尻の毛までむしりとるぞとばかりの金の亡者の吸血鬼まがいと言ってもいいでしょう。当時のキャビンアテンダントの組合の一つの委員長の飯田さんという方に上記のような内容で投書しました。返事は来ません。

JALの幹部から聞いた話。JALのバランスシートが最もよかったのは1970年代。長い間、がん細胞のごとく、社員がJALの財産を食いつぶしてきたということです。また、社員とのトラブルを恐れ適切な労働条件を整備してこなかった運輸省天下りのデタラメ社長はじめ経営陣の無責任さも大きな原因です。

どの組織であっても、経営は真剣勝負、社員はお客様のため、社会のため、株主のため(もちろん家族のため)に、常識的に、誠実に働くことが必要です。

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