資格取得の勧め、目標年次を定め計画的に準備。

私は建築家ですから法律上の義務として一級建築士を持って仕事をします。しかし、仕事をする上で様々資格を持っているほうが他人からの評価を受ける際良いと思い、技術士(建設)と博士(工学)を取得しました。30歳から独立自営ですから他人から信頼されるために重要な国家資格を持っていたほうが良いです。役所や大手の民間企業でも、資格を持っていると組織からの評価、同時に、外部からの評価が高まり、信頼度が高まります。若手の方、大いに頑張り、努力し、様々な資格に挑戦してください。

一級建築士のような持たなければ仕事ができない資格は最短で取れるよう頑張らなければなりません。技術士、博士号は私の経験では10年計画です。まず、技術士です。次に博士号です。そこでまず10年後に資格を取ろうという気持ちになること。その分野のデータを集め始めます。時間かけ、特定分野で他人に負けない量のデータを収集し、分析し、様々な論文誌に投稿します。論理思考を高め、かつ、ゆっくり、一歩一歩、成果を重ねることです。博士課程に籍を置かず、仕事しながらですから、時間を見つけながら成果を重ねて行かなければなりません。5,6年継続すると何らかの方向性が見えてきます。私は40歳の時技術士の試験に挑戦しました。8月の暑い日冷房のない青山学院大学の教室で9時から5時まで論文試験でした。5問に対し2000字から3000字の論文を5件書きました。集中力と根気でした。

次は博士号に挑戦。いくつか関心あるテーマ、いくつかたまりつつあるデータをいかに学会の学術論文にまとめ、審査に合格するかです。偶然学会から学術委員、つまり、学会論文の審査委員を依頼されました。論文審査方法を勉強しました。逆に、論文の書き方のお作法を学びました。それで挑戦。連続して2本審査合格、博士論文への挑戦権を得ました。最低2本合格することが博士号審査の条件です。合格した論文を基に博士論文に挑戦しました。幸い横浜国立大学の小林重敬先生が審査を担当してくださることになりました。専門領域の日本の指導者です。当時は東京都の住宅政策審議会会長、国土交通省の社会基盤審議会の主査など重要な役に付いておられる方でした。論文の草稿を読んでいただき、内容は問題ない、完成度の高い内容とコメントをいただきました。後は博士論文のお作法についてご指導をいただき、お作法の通り編集し公開審査に臨み幸い5人の審査員の先生方から合格をいただきました。

私は独立自営ですから自分の能力証明の表明の気持ちもあり、様々資格に挑戦しました。組織にお勤めの方も大いに資格に挑戦してください。同時に良い勉強になります。長い時間を要しますが、根気よく勉強を続けることは仕事にも好影響を与えます。

一方、組織ですと上司、仲間などがこうした努力に理解しない(つまり、自ら努力しない、勉強しない)とこうした努力はヤッカミ、嫉妬の対象になりますので、ご注意してください。無視しましょう。

港区長時代、区民の前での挨拶で「私は専門家です(だから信頼してください)」と話しました。すると、元区長は「何が専門家だ」と批評の言葉が返ってきました。出馬の際の条件で一切院政は敷きませんの約束に反する内容でした。私の区長時代専門資格を持つ管理職はいませんでした。(医師資格を持つ保健所の幹部を除き)最近、港区に技術士の資格を持つ幹部がいることを知り、うれしく思います。数年前江戸川区役所で博士号を持つ建築職の課長がいました。その後大学に転職したようです。学会論文で知ったのですが愛知県の村役場に工学博士の職員がいます。上司自ら勉強もすべきですが、後輩たちに資格を取るよう刺激を与えるべきです。時間をかけゆっくり勉強し、慌てないことです。10年計画です。

 

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