区長秘話81、たかり屋議員からたかられないよう気をつけろと実直議員から助言。

30歳の時読売新聞社が主催する「マイタウン構想提案論文コンクール」(当時の鈴木知事に対する新聞社としての応援目的だったと思います)に私の提案論文が入賞しました。賞金10万円でした。新聞報道を見て公務員の友人から電話。祝ってくれるのかと思ったら逆。「賞金もらったのだからおごってくれ」でした。少し腹が立ちましたがおごるのも友人関係によいかと3人の公務員を招き食事の席を設けました。その後10年もしてその3人は昇進コースから外れました。根性が悪い連中と思っていましたが、上司からの評価もよくなかったのでしょう。

港区長に就任した際地元の区議会議員で元議長を勤めた実直なU氏から自分の体験談を基に真剣な助言がありました。「たかりや議員がいる。たかられないためにその2人の誘いに乗るな」が結論。「議長時代、夜寝る時間に同僚議員(与党のボス)から電話があった。『赤坂のクラブにいる。話があるので来てほしい。』円満、円滑な議事進行のための相談ならと、パジャマを脱ぎ背広に着替え指定の赤坂のナイトクラブに出向いた。電話した主ともう一人野党のボス議員と2人いた。しかし特に真剣な相談は無し、何の話かと思ったら、要はナイトクラブの支払いをしてくれというたかりだった。その後何度も2人のナイトクラブの請求書が届き、払わされた。円満円滑な議事運営のためと怒りを収め払い続けた。大変な額だった。」私はU氏の助言を忠実に守りました。件の野党のボス議員と廊下ですれ違った時など「区長たまには議会の円満な進行のため一席どうですか」と声かけられ「その内やりましょう」とにこやかに答え、実際は無視。

地方政治の現実の一部です。

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