マンション大規模修繕の裏側

マンション大規模修繕の体験3題です。今後、マンションの大規模修繕をご計画の方、ご参考にしてください。数日前には某マンションの大規模修繕の設計監理を依頼された際のエピソードを書きました。今回は自分のマンションの大規模修繕の嫌な体験談です。私は現在のマンションに住み始めた当初の20年間理事、理事長を務めました。その時の経験です。

20年前(マンションは築15年以上経過していました)、マンションの大規模修繕をすることになりました。3者に見積依頼しました。A社(本当の会社名のイニシャルはI 社)は9300万円。(と記憶しています)B社、C社は1億円強の額でA社に比べ1000万円高い額でした。私は3者の見積書を調べました。A社の安い理由を見つけました。屋上防水の見積項目がありません。B社もC社も1000万円の屋上防水が含まれていました。築15年以上経過していますので屋上防水は必要な工事です。理事会で3者の説明を聞き、A社に「防水が含まれていない理由は何か」質問しました。すると、「屋上防水の状態は良好で、防水工事をする必要がない。5年以上大丈夫」との説明でした。A社の見積額に屋上防水を含めると3者で最も高い額になります。私は「屋上防水は必要である。築15年以上経過しているので」と主張しました。しかし、他の理事は安いA社でよい、と意見、結果A社に決定しました。その時の理事長はA社を気に入っていたようです。

2年経過しました。A社の営業マンが理事会に来て、そろそろ屋上防水をしてはどうかと1000万円の見積書を持ってきました。私は即座に2年前の大規模修繕の際「屋上はあと5年は大丈夫と説明したでしょう、2年後に屋上防水の工事をしませんかとの説明は2年前仕事を取りたい目的で屋上防止工事を抜き、安い見積書を出しただけで、不適切な営業活動だ」と叱りまました。すると、営業マンは「あの時の担当者はやめたのでその時の事情は分かりません」とよくあるごまかし説明。2年前の見積の内容説明を覚えていた他の理事が私の発言に賛同してくれました。私はA社の営業マンに「屋上防水は5年大丈夫と説明があった。もし、問題が発生すればA社の責任だ」と伝え帰ってもらいました。理事たちが「原田さんの指摘の通りになった。安いからよいというわけでない」と反省。見積書の内容、ねらいをよく分析しないといけません。(安かろう悪かろうの具体例は港区立住宅のエレベーターメンテナンスの契約で2006年事故が発生しました。予算400万円に対し、100万円の低額で落札したメンテナンス業者にメンテ業務を発注、手抜きメンテで事故が起きました)

数年後、屋上防水工事をすることになりました。再度、理事長(元建設会社勤務)がある特定の防水施工会社P社を連れてきました。防水関係者にその会社の評判を聞きました。別のQ社が評判が良く、かつ、見積額も妥当なので、Q社に依頼することにしました。理事長が特定の会社を連れて来たり、推薦するのは不適切です。

3度目の体験です。私は港区長に就任し、理事を辞めました。3度目の大規模修繕でした。他の理事から聞いた話です。見積比較でX社に決まりました。すると、後出しジャンケンでもっと安い見積額を提示したY社に決定したとのことでした。不適切な手続きです。しかも、Y社は施工会社でなく建材メーカーです。異常な手続きです。さらに、各住戸のリフォームの場合、現金取引です。脱税目的ではと感じました。大手の建材メーカーです。私は理事でありませんし、区長職に就いていましたので、個人的な意見は出しませんでした。

以上自らのマンションの大規模修繕で体験した3つの不適切な手続きでした。こうしたことがないように、信頼できる専門家に相談することをお勧めします。

 

 

 

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