異なる経歴、考え方の重要性。富山の某社長の見解。

富山県の某社長が「わが社の従業員の大多数が富山県民で、富山県人の採用をを止め他県出身者を積極的に採用したい」と報道で、「富山県人を差別するのか」という批判がありました。欧米の組織(大学、官庁、民間企業など)を知っているので、私には違和感がありませんでした。一例、ノーベル賞の発表で多くの受賞者は学士はA大学、修士はB大学、博士はC大学、研究所はD、その後E大学教授と言った経歴が新聞で報道されます。

アメリカの大学では教授の自校出身者の比率は20%以下。しがらみを排除し、研究の自由を保障するためです。私の留学先のライス大学の私の指導教官ピーター・ロウ氏はオーストラリア人、45歳でハーヴァード大学大学院長、私の修士号審査教授は南アフリカ出身、女性、後年カリフォルニア大学サンディエゴ校の大学院長、その後マサチューセッツ工科大学大学院長。1990年代のライス大学の建築大学院長はスウェーデン人、スウェーデンの大学卒業後、ハーヴァード大学大学院で学び、その後カリフォルニア大学バークレイ校教授、その後ライス大学大学院長に就任。

知人のアメリカ人女性。30代でホワイトハウス広報官。40代でフォード自動車広報部長、50代でボーイング社副社長。マスコミも同様。大学卒後A新聞に入社。60歳までA新聞。井の中の蛙になる恐れがあります。10数年前。ニューヨークタイムズ社長は女性、しかも前歴高校の校長先生。日本ではありえない人事です。欧米では普通です。

サンフランシスコ市の都市計画局長(元)。生まれはオハイオ州。オハイオ州のマイアミ大学卒、その後ハーヴァード大学大学院都市計画専攻、さらにペンシルバニア大学大学院地域計画専攻、ロンドン大学留学、帰国後ピッツバーグ地域計画協会主任研究員、フォード財団、ペンシルバニア大学教授、その後サンフランシスコ市役所都市計画局長。キャリアが豊富です。様々な発想が生まれると思います。

日本の大学教授は、東大卒、東大教授、早稲田卒早稲田大学教授という経歴がほとんどです。東京都庁、あるいは区役所。入庁後60歳まで同じ職場。上記の方々と比べ井の中の蛙と言ってもよいです。同じ価値観、同じ発想。同族意識。時には排他意識。

私はたまたま頼まれ港区長を務めました。元区長や職員と比べ私は経歴も価値観も全く異なります。すると違う世界が見えます。少なくも民間人の発想、意識、マナーをアッピールできたと思います。また、専門的知識を提供できたと思います。新しい施策を区長から指示すると一部幹部が「前例がありません」とコメント。バカバカしい限りでした。

異なる経歴、価値観の人材を積極的に活用したほうが(しがらみを排除し、岩盤のような組織を改革し)組織として活性化、発展すると思います。

 

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