終戦記念日特集番組、愚かな指導者は今でもいます。

8月15日の終戦記念日。今年もNHKの戦争に関する特別番組を見ました。インパール大作戦立案の愚かさと作戦を立案遂行させた指導者の愚かさを扱っていました。報道では陸軍大学で同期だった、あるいは、かつての職場(戦線)で先輩後輩だったという単純な理由で、後輩は先輩の花を持たせようと作戦の立案に賛同。客観的な判断でなくしがらみ優先(これはNHKのコメント)。一方、補給担当の参謀はこの作戦は補給の視点から不可能と助言。しかし、その意見を排除。補給担当参謀を左遷。

番組を見ていると今でも同じことがあるではないかと感じました。現在進行中の東芝の経営問題。歴代のトップがチャレンジと称し売上高をごまかし続けました。旧日本軍のまだ勝てる、まだ勝てる、勝っています、と嘘の報道。オリンパスの経理事件も同様。その前の日本航空の経営破綻。数日前報道があった東大理学部教授のデータごまかし事件。山梨市長の採用試験の成績改ざん事件。数年前の大分県教員採用試験での成績改ざん事件で逮捕された大分県教育長。「社長だ」「市長だ」「教育長だ」「東大教授だ」と威張っていた(?)かどうかはわかりませんが、少なくも部下に対し不正を強要したのですから威張り散らしていたのは事実でしょう。一方で、不正を正そうとせず不正に協力した幹部たちも大馬鹿です。出世欲、目先の欲にかられた哀れな人物です。「社長」「市長」「教育長」「教授」とぺこぺこした場愚かな部下の姿が目に浮かびます。また、彼らは保身に走り、責任の取り方が、幼稚園児よりひどいです。良くこのような連中が立派な組織をリードしてきたと驚きです。

たまたま頼まれ4年間港区長を務めましたが、同様の場面をトップの立場で見ました。私はトップの立場から不正行為を監視、是正に尽力しました。協力してくれる議員、幹部もいましたが、一方で私の行為を妨害する勢力もありました。

日本の組織は学校卒業後就職し60歳の定年まで同じ組織に勤務するのが一般的です。転職、中途採用はあまりありません。すると、解雇されたくない、左遷されたくない、先輩後輩のしがらみなどの理由で、質の悪い上司に直言する仕組みではありません。日本の組織の在り方も含め再検討する必要があります。

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