大阪市立高校体罰問題

平成25年1月大阪市立高校で、運動部のキャプテンが監督の体罰が原因で自殺しました。鍛錬と管理の観点からコメントします。
まず鍛錬についてです。体罰は厳禁です。指導は客観的なデータを基になされるべきです。どのような目標を立て、鍛錬するか、明確なヴィジョンを作り、生徒に示し、納得させ、参加させるべきです。
生徒が、わけわからずぶんなぐられたら、わけわからず、スポーツ人生が終わるだけです。
私は、学生時代、海外留学したく、英語を必死に勉強しました。1964年東京オリンピックの前レスリングチームが八田監督の下、畳の上で寝ないで頑張ったと聞き、英会話の授業の前の日は、布団に寝ないで、板の間の上で寝て、痛さで目が覚め、また予習をするというスパルタ英語教育を自らに課しました。特に冬は暖房もつけず、板の間の痛さと寒さで早朝目が覚め、予習を必死でやりました。
極論すれば、自らに厳しさを課さず、生徒に厳しさを課し、気に入らなければぶんなぐるという姿勢は指導者失格です。
教育界全体の課題として、指導者育成教室を設置し、指導者は指導方法論を学ぶ必要があります。
次に、管理責任についてです。橋下市長は市立高校の諸問題の最高責任者です。どこかのタイミングで、市立施設という自らの管理下での事件について、亡くなった生徒、遺族、高校関係者、市民に詫びる必要があります。「バカ役人が」と他人の責任転嫁すべきでありません。石原前東京都知事にも同じ傾向がありました。問題が生じると局長を叱り、終結させるパターンです。
さらに、当時の校長や副校長の責任も同じです。問題があればそれを指摘するのが管理職です。
市長、校長は管理責任を自ら明確にし、謝罪すべきです。校長は退職金を遺族に弔慰金として寄贈するぐらいの償いをしないといけません。
区長時代、区役所内で生じた問題に対し、全てについて議会、区民の前で誠心誠意謝罪しました。
それが管理者の取るべき態度です。

 

 

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