港区長秘話82、区長の海外出張の規定がない。

平成14年の4月末、フランス外務大臣の招へいでパリを訪問することになりました。幸い春の連休中で、2日間のパリ滞在で、港区長の公務に影響がありませんので、外務大臣の招聘を受けることにしました。目的は港区内のフランス大使館の建替えのための建築家選定の設計競技の審査員を務めることです。大変な名誉です。交通費とホテル代はフランス政府が負担します。

Y秘書や助役に説明しました。フランス外務大臣からの招へいの公文書も見せました。区長秘書係での書類手続きや精算が面倒と思ったのか、助役もそう思ったのか、秘書が「私用扱いでパリに行ってほしい」と私に言いました。私は立派な区長としての公務と認識していたので驚きました。区長の海外出張の規定がありません、とのこと。私は「今回はよいとして、私の経歴や港区が国際都市であることから、今後も海外出張があるかもしれないので、区長の海外出張の規定を作ってほしい」と指示しました。区長在任中、そうした規定を作りませんでした。秘書は、どういう事務作業をしてよいのかわからないのか、面倒くさいと思ったのか。工夫しようという意欲が感じられませんでした。

2日間のパリ出張で、審査会の出席したことに加え、OECD日本部長に面会、元大統領府首席建築家(日本の建設大臣に相当)に面会、ルーブル美術館長に面会、若手建築家ドミニク・ペローの事務所を訪問、パリの市営住宅2件視察、など精力的に面会、視察をしました。帰国後、100ページほどの報告書を自らまとめ、2人の助役や主だった部長にコピーを渡し勉強材料に読んでおくようにと伝えました。自腹です。物の価値が分らない幹部だと、率直なところがっかりでした。立派な公務です。

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