日別アーカイブ: 2016年10月5日

ノーベル賞受賞者の変化に富む経歴、日本の研究者はタコツボ・直線型

ノーベル賞発表の季節。生理学、医学賞で日本人、東京工業大学栄誉教授大隈さんが受賞され嬉しいことです。ノーベル賞受賞者の発表で、それぞれの受賞者の略歴を見て、日本の一般的な研究者の経歴と異なることがわかります。日本の研究者は同じ大学を卒業、そのまま助手を経て同じ大学の教授に。つまり、世間、付き合いが狭いのです。諸外国の研究者、たとえば今年のノーベル物理学賞のサウレス氏はコーネル大卒、ワシントン大学教授、ホールデン氏はケンブリッジ大卒、カリフォルニア大学サンディエゴ校教授、その後プリンストン大学教授、コスタリッツ氏はオックスフォード大卒、バーミンガム大教授、、その後アメリカ、ブラウン大学教授。幅広い経験をし視野も広いと思います。それぞれの大学に移籍する際、厳しい競争原理で就任しているはずです。日本では、東大卒、東大教授、あるいは、早稲田卒、早稲田大学教授、という経歴が一般的です。同じ大学、同じ同僚、先輩、後輩しか知りません。結果、視野が狭くなります。競争原理は働きません。研究体制は欧米型にすべきです。20年前東京都から依頼され(港区長に就任前)某研究組織をアメリカ型に変える作業をお手伝いしました。成功しました。