日別アーカイブ: 2017年7月16日

自己卑下、自ら安売りする某技術士、建築士組織

昨年アメリカの専門誌を見ていたらアメリカのエンジニアの年収は1500万(正確には地域でのバラつきがありますが)と紹介されていました。国土交通省の技術者の単価表を見ると、50代から60代の経験技術者の1日の報酬は6万円以上。経費を120%とすると合計で1日13万2千円です。国土交通省の報酬基準に基づくと、アメリカのエンジニアとほぼ同額となります。

自治体の工事監査などの支援活動を仲間とNPO組織を作り実施しています。自治体ですから原則入札で担当組織が決まります。大阪に拠点を持つ2つの類似組織があります。驚いたのは、その組織が1日当たりの技術士の経費込みの報酬を5万円、6万円で応札することです。半値です。実際3日かかる仕事です。仮に6万円で落札すると、1日当たりの技術士の取り分は1万円程度でしょう。学生のアルバイト並みです。

建築事務所も同様です。予定価格の50%、あるいは30%で入札、落札しているところもあります。まともな仕事ができないと思います。どこかにしわ寄せが生じると思います。私が港区長に就任する直前、8000万円の予定価格の設計業務を700万円で落札した設計事務所がいました。まともな仕事ができるはずがありません。余談です。その案件について、私は、納品後の図書をチェックしました。やはり、想像した通り、大幅に修正指示を出しました。港区の施設課職員はチェックをしていませんでした。ちなみにその設計事務所の経営者は後年建築事務所協会の幹部に就任、会合で「建築士は倫理観を持ち仕事をしましょう」と挨拶、発言。自己矛盾だらけ。反省はしていないようでした。

プロとして、報酬は能力、責任を反映した内容でないといけません。

港区長秘話83、港区立サッカー場人工芝の選定での働きかけ

先日オランダ人ジャーナリストとお会いし、会話をしているうちに区長時代のことを思い出し、氏に話題提供しました。その内機会あれば是非オランダで報道してほしいと働きかけました。

港区長時代、オランダ大使館の隣にある水道局の浄水場の上を活用し港区が少年サッカー場を整備しました。ある時オランダ大使から電話がありました。「オランダ大使館の隣のサッカー場なので、また、サッカー大国のオランダで大変な実績があるので是非オランダ製品の人工芝を使って欲しい」という働きかけでした。その内容に当然と感じ、即座に公園課長を呼び、「少年サッカー場の人工芝をオランダ製品を採用する方向で検討してください」と支持しました。課長がカタログを調べたら、オランダ製品のほうが安いことも分り、直ちに採用決定しました。オランダ大使は大喜び。その内オランダ大使館チームと港区職員チームでサッカーをしましょうと話に展開。

このような働きかけは大いに結構なこと。

トランプ大統領訪仏ニュースで娘との会話

7月13日夜10時(現地時間午後3時)、CNNのトランプ訪仏の生放送を娘と見ていました。娘曰く、「トランプ大統領は物議を醸す発言をし続け暗殺されないのかしら。」私「オバマ大統領の反動でトランプがアメリカ国民から選ばれた。オバマは演説さわやか、しかし、核なき世界、北朝鮮には忍耐と寛容・・・、保険制度の確立など理想を掲げ、国民にアッピールしたのは良かったが、核なき世界は実現困難だし、北朝鮮はオバマが忍耐しているうちに核開発とミサイル開発を進めた。極論すると理想に向かった。そこでアメリカ国民、特に白人の貧困層はその反動の政策と、うるさくがみがみ言う新しいタイプのトランプに期待したと思う。学習歴でいうとトランプ大統領はペンシルベニア大学のウォートンスクール(ビジネス大学院)を修了している。ウォートンスクールというビジネス大学院に入学できたということは、大学でオール優の成績、トップクラスでないと入学できない難関の大学院だから、おそらく日本の政治家の知識レベルと比べトランプのほうがはるかに高いと思う。」など、娘としばらく政治談議。

また、CNNが生中継したトランプ大統領のマクロン大統領による歓迎式典はアンバリッド(廃兵院)で開催。10年以上前、娘2人を連れ歩いた場所です。また、特派員の中継は凱旋門を背景にしたシャンゼリゼ通りの景色の見える場所から。泊まったホテルが凱旋門のすぐ近くでした。CNN中継を見ながら娘とトランプ談議、パリの思い出話で盛り上がりました。