都市政策の大家、明治大学公共政策大学院学科長、市川宏雄氏の最終講義

学年末は定年退官する教授の最終講義の季節です。2月24日土曜日、明治大学公共政策大学院の学科長、市川宏雄氏の最終講義を聴講しました。私の港区長時代、港区の基本構想審議会会長を務めていただきました。市川さんは日本の都市政策の大家です。

早稲田大学の建築学科を卒業、その後、カナダ政府の奨学金でカナダのウォータールー大学で博士号取得。カナダ、つまりアングロサクソンの社会を体験しました。帰国後、イラクのバクダッドの都市計画に参加、アラブ世界を体験しました。その後、ブラジルの都市計画に参加、ラテン社会を体験しました。その後、中国の海南島の開発を担当しました。東南アジアの社会を体験しました。ということでいくつかの異なる文化圏を体験するという貴重な経験をお持ちです。

そうした多様な文化を基礎とし東京問題を中心に研究を継続、世界の大都市比較研究を中心に都市政策の研究をしてきました。最近では大都市の評価システムを構築、東京が世界の大都市の中で何位かという研究に成果をだしました。

公共政策について、欧米の大学では以前からありましたが、日本で初めて明治大学に公共政策大学院を開設しました。大田区長の松原さん、文京区長の成沢さんなど数人の首長が卒業しています。多くの議員や公務員が学んでいます。そうした仕組みを市川さんが創りました。私自身もこの間兼任講師としてお世話になっております。

市川さんは世界を視野に都市研究の成果を重ね、また、公共政策という新たな研究領域を創設しました。高く評価される業績です。益々研究に磨きをかけていただき、東京を、日本を引っ張て頂きたいと期待しております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です