PCB処理。専門家・技術士に対し安過ぎる東京都庁の報酬。

20年1月16日読売新聞にPCB処理「橋5本で5.5億円」自治体「負担重い」と見出し。1960年代から70年代にかけて塗装、蛍光灯などの電気製品にPCB(ポリ塩化ビフェニール)が使われ、現在PCB除去が政策課題となっています。技術士など専門知識が期待されます。

数日前、技術士の友人(技術士資格は文部科学省が所管で、医学を除く様々な技術分野の最高の資格と評価されています。)曰く、「東京都庁から相談があり、PCB除去のため技術士を非常勤の公務員として採用したい、週4日勤務し、月給は20万円。」と言われたとのことです。日給1万円です。驚きました。

技術士会の内規で技術士の日当は経費込で14万円。実質の手取りは一日5万円。国土交通省が定める主任技師の日当もおよそ1日5万円です。経費や組織の利益を含めると1日14万円になります。また、東京都の課長級の年収は1000万円前後でしょうから、計算上年間200日の勤務(土日で100日の休日、プラスその他祭日と夏休み、正月休暇などありますから年間200日の勤務と想定できます)ですから東京都の課長級の1日の日当は5万円となります。技術士は能力、経験から東京都庁の課長級以上に相当すると評価されています。すると、最低でも日当は5万円必要となります。1日1万円の日当は、高度な知識が必要とされない非常勤のパートに相当します。東京都含め他の自治体も技術士のなんたるかを理解していただく必要があります。一方、日本技術士会は東京都に対し「技術士の適正な評価をすべき」と強くアッピールすべきです。

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