広島県内の伝統建築の視察

先日、日本建築研究会という伝統建築を学ぶ会主催で広島県内にある国宝の伝統建築を視察しました。宮島の厳島神社、不動院、尾道市の浄土寺、西郷寺、西国寺、福山市にある明王院です。失礼ながら、こういう地域にこれだけ国宝があることを知りませんでした。

建築は発注者、スポンサーが必要です。中世、瀬戸内海は産業、商業活動が活発で、多くの富が蓄えられ、時の権力者や地元の有力者に支えられ、これだけの建築ができました。また、優秀な大工などの職人集団が、京都などの伝統の縛りが厳しい仕事でできなかったデザインを、憂さ晴らしに、地方で、自由奔放にしたとの解説がありました。

明王院のご住職からお話を伺いました。「国宝の本堂、五重塔があるにもかかわらず、地元でタクシーに乗り明王院に行ってくれというと、それはどこですかと運転手から質問にあい、面食らっています」とのこと、知名度が地元ですら低くぼやいておられました。上記のお寺、神社は必見です。ぜひ、見学に行ってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です