ボッタクリバー並み見積書、スーパーゼネコンのなせる業、1億が1850万円!

数年前、友人からスーパーゼネコンX社から出された追加見積書がおかしいのでチェックしてほしいと依頼がありました。氏は東大医学部卒の優秀な仲間。お父上の後をついで個人病院を経営。病院を移転、新築しました。工事を超大手のX社に依頼。約5億円の工事費。東京都から補助金が出るので公共工事と同様競争入札が義務付けられています。X社は安値で受注し、後で追加請求で儲けようという考えだったのでしょう。この手の契約方法はままありますので気を付けたほうが良いです。良心的な専門家のチェックが必要です。案の定、竣工間際1億円の追加見積書が出されました。私がチェック依頼をされました。一目見た瞬間に不自然さを感じました。50ページ程度の追加見積書をチェックするのに10日程度欲しい(10日分の専門家の報酬100万プラスアルファ)と申し上げ了解いただき作業開始。年末年始を挟むあわただしい時期でした。チェックしていくと不自然だらけ。最悪の場合、裁判で争うことも前提に丁寧な鑑定書を作成しました。なんと1億円の見積書が2000万円となりました。!!!私は実印を押し、氏に手渡し。X社との交渉、場合により裁判になった場合この鑑定書は間違いなく証拠資料として使えると伝えました。氏は自らX社と交渉すると発言、私の鑑定書を持って交渉しました。最終的に1850万円の追加請求となりました。氏はX社にカンカンでした。ボッタクリバーと同じだ!と。

港区長時代、自ら積算書をチェックし、スポーツセンタープール棟工事で2000万円減額させました。また、赤坂特養工事では30億円を3億円減額させました。港区の施設課はチェックする気なし。結論、第三者チェックの重要性。大手設計事務所、大手建設会社など信用せず、原田敬美さんを信用しなさいということです。自己PRですいません。世の中、知名度、会社の規模だけで判断する場合があります。要は中身です。

後日談。チェック作業で1億円のうち8000万円減額となりました。私の顧問税理士は本来、成功報酬で1割程度つまり800万円もらってよかったのではとの見解。まさか8000万円も減額になるとは私自身想像していませんでした。また、病院長に最初から原田敬美に設計監理を依頼していればこうしたトラブルはなかったのにと伝えたところ、次回は原田さんに設計をお願いしますとのこと、しかし、次回は50年先、確実にお互いこの世にいません。

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