港区長秘話その53 すばらしい成果を出した職員紹介

区長就任後直ちに着手した問題の一つは麻布十番公共駐車場の経営再建問題。公共駐車場を担当する土木担当課長は直ちに法律の専門家、駐車場経営の専門家などに依頼し研究会を設置、経営再建案を短期間でまとめ、直ちに実行しました。もっとも議会で一度与党の消極的態度で承認されず、次の議会まで承認を待たなければならない状態でした。提言をすぐ実行し、駐車場経営を黒字化しました。難しい経営問題、政治問題を担当課がよく短期間で解決の道筋を検討し、整理してくれたと今でも感謝、評価しています。

福祉部門の職員。介護保険の問題点を整理し、介護保険白書として手作りの報告書を作成しました。日本初の介護保険白書です。職員ががんばりました。港区の成果として「日本初の介護保険白書を作りました」とPRさせていただきましたが、職員自ら頑張った成果です。多くのメディアに取り上げていただきました。担当職員が厚労省に届けに行きました。しばらくして厚労省の課長がヒアリングに港区に来訪されました。インパクトの大きさに私自身が驚きました。介護保険白書を厚労省に持参する際、職員から「区長自ら届けに行きませんか」と水を向けられました。区長が中央官庁相手にそういう行動をしてよいかどうか私はそれこそ前例を承知していませんのでU助役に意見を求めました。U助役は「区長自ら行く必要なし。」という意見。それに従うことにしました。その後の動き(メディアでの取り上げ方、厚労省の課長が関心を持ち港区長室に来訪されたことなど)を勘案すると、区長自ら厚労省に白書を持参説明すべきだったと反省。またもや助役の助言は的外れでした。

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